「OB訪問は終わったけど、お礼メールに何を書けばいいか分からない」「テンプレ通りで本当に伝わるのか不安」「いつまでに送るのが正解?」——OB訪問後のお礼メールは、形式的なマナーで終わらせるか、もう一段の好印象に変えるかで、その後の選考体験に差が出ます。
本記事では、お礼メールの 本質・基本構成・例文 3 パターン・NG 表現・送るタイミング を、評価される書き方の観点から整理します。読了後には、あなた自身の OB訪問内容に合わせたお礼メールが、迷わず 5〜10 分で書ける状態を目指します。
1. お礼メールの本質:マナーではなく「学びの言語化」
お礼メールは「礼儀として送る」ものではなく、OB訪問で得た学びを言語化し、次の行動への意思を示す場として設計します。採用担当者やリクルーターは、学生から届くメール 1 通からも「この人は受けた話をどこまで自分のものにできているか」を観察しています。
押さえるべきポイントは 3 つです。
- 当日中に送るのが原則(最低でも翌日の業務開始前まで)
- 内容は「ありがとうございました」だけで終わらせず、学びの具体を盛り込む
- 次に取る行動(ES 提出予定・追加で調べたい点など)を一文添える
2. お礼メールの基本構成(5 要素)
評価されるお礼メールは、次の 5 要素を順に並べる構成で書けます。
- 件名:用件+日付+大学名(例:本日のOB訪問のお礼/〇〇大学 山田)
- 宛名・自己紹介:会社名・部署・氏名/自分の大学・学部・氏名
- 訪問のお礼:時間を割いていただいたことへの感謝(簡潔に 1〜2 文)
- 学びの具体:印象に残った話を 1 つだけ取り上げ、自分の言葉で要約
- 結び:今後のアクション(ES 提出・追加質問・選考の意思)+締めの挨拶
特に重要なのが 4 の「学びの具体」です。話の要点をそのまま書き写すのではなく、「この話を聞いて自分は何を考えたか」まで一文で添えると、メール全体の印象が大きく変わります。
3. そのまま使える例文 3 パターン
パターン A:当日中に送る基本形
件名:本日のOB訪問のお礼/〇〇大学 山田太郎
株式会社△△
営業企画部 田中様お世話になっております。〇〇大学経済学部 3 年の山田太郎と申します。
本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。特に「顧客課題の言語化に最も時間を割いている」というお話が印象に残りました。
私はこれまで提案内容そのものに目が向きがちでしたが、課題定義の精度が結果を左右するという視点は、今後 ES や面接でも自分の経験を見直すうえで参考にしたいと考えています。いただいたお話を踏まえ、ES の作成を進めて参ります。
末筆ながら、今後ますますのご活躍をお祈り申し上げます。〇〇大学経済学部 山田太郎
電話:090-XXXX-XXXX
Mail:xxx@xxx.com
パターン B:翌日に送る(当日中に送れなかったとき)
冒頭に「ご連絡が遅くなり申し訳ございません」を添え、それ以外はパターン A と同じ構成で問題ありません。お詫びを長々書く必要はなく、簡潔に触れて本題(学びの具体)に進むほうが好印象です。
パターン C:お礼+追加質問を含めるとき
学びの言語化のあとに「1 点だけ追加でお伺いしてもよろしいでしょうか」と切り出し、質問は 1 つに絞るのがコツです。3 つも 4 つも詰め込むと「話を聞いていなかった」印象を与えるため避けます。
4. やりがちな NG 表現と修正例
- NG:「本日は本当に勉強になりました」だけで終わる
- 修正:何が勉強になったかを 1 行加える
- NG:「貴社の〇〇という事業に大変興味を持ちました」(事前に LP で確認できる内容)
- 修正:訪問中に話された具体的なエピソードに触れる
- NG:「ぜひ御社で働きたいです」を初対面のメールに書く
- 修正:意思表示は控えめに、選考への前向きな姿勢を示すにとどめる
- NG:絵文字・カジュアル表現の混在
- 修正:ビジネスメールのトーンを保ち、「!」の連発も避ける
まとめ
OB訪問のお礼メールで意識したいポイントは次の 3 つです。
- 当日中に送り、5 要素の構成で書く(件名/宛名/お礼/学びの具体/結び)
- 学びの具体は「自分はどう考えたか」まで添える
- 追加質問は 1 つに絞り、意思表示は控えめに
お礼メールは OB訪問全体の戦略の一部です。質問設計から ES への反映までを通しで理解するには、OB訪問完全ガイド を併せて参照してください。
よくある質問
Q1. 当日に送れなかった場合、いつまでなら大丈夫ですか?
翌日の業務開始時間(9:00〜10:00 頃)までに送れていれば実害は少ないですが、それを過ぎると鮮度が落ちます。3 日以上空いた場合は、形式的なお礼よりも「改めて検討した結果〜」と内容のあるメールに切り替えるほうが無難です。
Q2. 件名はどう書けばいいですか?
「用件+日付(または「本日」)+大学名・氏名」を組み合わせます。例:「本日のOB訪問のお礼/〇〇大学 山田」。受信側が一覧画面で内容を判別できる粒度を意識します。
Q3. お礼メールに ES のフィードバック依頼を含めても問題ありませんか?
初回のお礼メールに添えるのは避けたほうが無難です。お礼の主旨が薄まり、相手にも負担がかかります。フィードバックを依頼したい場合は、ES が完成したタイミングで別途、改めてお願いする形が望ましいです。










